猫のペンダント完成まで

アトリエにて

昨日の記事でアクセサリー作りの時の
WAX原型のことを書きました。

きょうは、それを鋳造し、
完成するまでです。

WAX原型は、こんな感じでした。

これに湯道と言われる溶けた地金が
流れる道を付けます。

これがなくてまわりを石膏で固めても
地金が入っていくところがありません。

金属が溶けても、水のように
さらさらしているわけではないので、
より抵抗が少ない流れになるように
考えて道を付けます。

1.ゴム台に立てる

2.容器をセットする

3.石膏を固まらないうちに手早く入れる。

4.容器一杯まで入れる

石膏が固まったら、ゴム台から外し、
焼却窯で初めはゆっくりと温度を上げ
3時間ほど焼却します。

そして鋳造します。
今回、画像はありませんが、石膏型は
壊さないと中身が取れないので、
一度きりの型になります。

鋳造し、出てきた地金は、酸化膜で
真っ黒です。その膜を取るために
酸の中に入れます。

そして、取り出したばっかりは白い色をしています。

それをどんなアクセサリーにするかを決め、
それに合わせた加工をします。

今回は、両方ともにペンダントにすることにしました。

金具も付ける位置によって、傾き加減が違います。

ポットの方は、左側に猫がいる分、
蓋の真ん中にバチカン
(チェーンを通すところ)を
付けても左に傾きます。

それをもう少し顕著にするため、つまり
より傾いた感じにしたくて、
もう少し右側にバチカンを付けました。

ポットをより注いでいるようにしたかったのです。

このように、ペンダントの場合は、
重心を見極めないと中心だからと
バチカンの位置を決めると傾いたりします。

ちゃんと意図を持ち傾けるのは
よいのですが、傾いてしまった・・
というのは、プロの仕事ではないですね。
気を付けたいポイントです。


もう一つは、ガーネットを付けることにしました。
猫とカップ&ソーサーで、長い形なので
こちらは、裏側にチェーンを通すところを付けました。

これは好みの問題なので、
すっきりさせたいか、使う人の年齢など
そのあたりで変わってくるかなと思います。


かわいくできました。
まだ、ショップにアップしていませんが、
ショップにも載せますので、お楽しみに

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たかぎ くみ

ジュエリーデザイナー◆彫金歴30年以上になりました◆動物など具象が得意です。猫をテーマに、猫あるあるの姿だけど、既製にはない形をアクセサリーにしています◆ギャラリーなどでの作品展や自身の運営するWEBショップ「猫のアクセサリー Cat more Cat」にて、販売中です◆Instagramは毎日発信中

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