猫物作るとドンドン猫に詳しくなる

アトリエにて

猫のアクセサリーを作りだした頃、
まだ、猫は飼っていませんでした。

動物を作るとき、その動物を初めて作る
ときは、どうしても本物に近い感じか
もしくは、省略しすぎて
かなりざっくりということが多いです。

もちろん、事前にいろいろなものを調べて
調査はします。

でも、実際に自分の目で見ることは
とても重要です。
そして私の場合、絵を描いてその動物の
ラインを知ることが、動物の攻略法かなと
思います。

一番最初に作ったものは、ちょっと固い感じ。

なので、微調整を頭の中で自然にやっています。
一度アウトプットすると自分の位置がわかる
感じです。

ラインがわかると簡単な線でも「猫」に
なります。


例えば、1のように楕円を横にして描いて、
上の部分の端の方に△を離して2つ描く。

右側のそのままの△の下を消すと

猫の頭です。

2のように消すところを変えると・・・

右を向いてるようでもあり、
左を向いているようでもあり・・・

3のように下側の線だけ消すと

ちょっとだけ上から見た形のようで、
立体感が出てきました。

これは、3つとも同じ大きさで
三角も同じ位置ですよ。
コピーペーストしているので、全く同じ。

でも、消す位置が違うだけでこんなに違います。
楽しいですね。

と、
これは一例ですが、見方と位置関係が
わかるだけで、バリエーションが広がります。

こんな風に、たくさん作ってると、
本当の猫はどうなっていたっけ?
となって、ドンドン詳しくなっていきます。

そうやって作っていたのですが、
ここで、一つ質問なのですが、

上の猫の簡単な絵に猫のひげ描いてください

と言われたとき、どう描きますか?
何本描きますか?

大抵は、アルファベットの「V」を
横にした感じで描きませんか?

3本ぐらいは描きますか?

実際、猫のひげ、たくさんあります。
口の周りだけでなく、目の上、顎、ほほ、
前足の後ろにもあります。
その数かなりあります。一けたどころではありません。
50~60本とか。

それが、何かを見つけて反応すると・・・


これ、ひげじゃないみたいですよね。
何か違うセンサーみたいです。
猫ってすごい!と思える瞬間です。

ただ、アクセサリーでこれは出来ません。
何が何だか分からなくなります。

省略して強調すると言うのが大切になってきます。

一度インプットして、
消化して、アウトプット。

そして、自分のものになる。
これは、なんにでも言えるような気がします。

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たかぎ くみ

ジュエリーデザイナー◆彫金歴30年以上になりました◆動物など具象が得意です。猫をテーマに、猫あるあるの姿だけど、既製にはない形をアクセサリーにしています◆ギャラリーなどでの作品展や自身の運営するWEBショップ「猫のアクセサリー Cat more Cat」にて、販売中です◆Instagramは毎日発信中

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