猫のリングの原型一部
猫のリングのワックス原型の一部を作りました。
ワックスというのは、蝋(ロウ)のことです。
ロウで作りたい形をそのまま作ります。
作ったものを原型といいます。
それの周りを石膏で固め、
電気釜に入れて焼却します。
温度が上がってくると、ロウなので
溶けて流れ、作った形と同じ空洞ができます。
そこに溶かした金属を流し込んで、
型を壊して取り出します。
こうして蝋型(ろうがた)を金属に
置き換えることを鋳造と言います。
蝋型を使うので、
蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)
といいます。
今回は、リングの部分は前に作ったもの
があり、その上の部分のみを鋳造で作ります。
リングの空いているところに入る猫を
作ります。
大体の大きさとイメージを描きます。
かなりざっくりとした絵です。
今回は、ソフトワックスと言われる
手の体温で柔らかくなるタイプのものを使います。
こんな感じになりました。
乗せてみるとこれぐらいの大きさです。
これを鋳造し、地金(銀)になってから、
ロウ付けします。
ここでいうロウは、銀ロウといって、
銀と他の金属の合金で、本体の銀地金より
低い温度で溶けて、銀同士を付けるのに
使うものです。
はんだ付けを想像していただけると
わかりやすいかもしれませんが、
もっと高温で、しっかりと丈夫に付けるものです。