完全オーダーメイドの猫の手作りアクセサリー11選+2
猫のアクセサリーショップ Cat more Cat では、毎日インスタグラムで発信しています。
そこで、猫を飼っている方との交流がたくさんあります。
そんな中で、7月に初のイベントを行いました。
これは、無料であなたのペットの猫ちゃんのアクセサリーを作ります!
というイベントでした。
作って欲しい!と思われた方や、自分の猫がどんなアクセサリーになるのか見てみたい!と思われた方が応募してくださいました。
飼っているあなたの猫のアクセサリーですから、
つまり、他にはないものを一から作るという完全にオーダーメイドの猫のアクセサリーです。
応募の猫ちゃんの中から、悩みながら選んだ10匹の猫ちゃんのアクセサリーどうぞご覧ください。
オーダーメイドの猫のペンダント
1 nao_co5さんの猫ちゃん、スコティッシュフォールドの金さん
この金さんは、インスタグラムでもリボンがついた皮いい洋服を着ていたり、
うさぎのかぶりものを着けている写真がアップされていて、とにかくキュートでかわいかったので、
てっきり女の子だと思ってたのですが、なんと男の子。
名前も「金さん」と渋いのです。
このフサフサが特徴の「金さん」がシルバーペンダントになりました。
金さんは優しい色合いのベージュで、モフモフして柔らかいイメージでかわいい女の子っぽいので、
花とキラキラがお似合いかなとこんな感じにしてみました。
このペンダント、季節も関係なく、また、チェーンの長めにすれば、冬のセーターに、
またチェーカータイプのものに替えれば、ちょっとしたパーティーにも着けていただけます。
そして、革ひもタイプのものに変えるとカジュアルな感じで、デニムにもOKですね。
シルバーは、大ぶりでもギラギラした光ではなく、こうやって長さを変えたり、合わせる洋服によっても、結構いろいろなシーンで活躍してくれます。
こちらで見ていただけます。
nao_co5さんのインスタグラムを見ていただくとわかるのですが、もう1匹「ココ先輩」という猫ちゃんがいます。
子猫の時と大人になった時と貫禄が全然違う、これがまた表情豊かな猫ちゃんなんです。
nao_co5さんのinstagramより
金さんとの対比で、どちらも引き立てあってる猫ちゃんたちです。
どちらの猫ちゃんも色々なコンテストにいつも常勝しているかわいい猫ちゃんです。
2 barolucy_さんの猫ちゃん ミックくん
こちらも、フサフサの猫ちゃんです。
応募の写真が凛々しくて、胸像の感じだったので、まわりにフレームがあった方がよいと思いました。
そして、最初から迷わず思った形がこれでした。
いわゆる宝石のカットの形にマーキス型というものがありますが、普通に想像つきやすいのが、ラグビーボールの形です。
両端がとがって、真ん中あたりが膨らんでいる形です。
その中に当てはめてみました。
こちらも、セーターの上から着けても、存在感があるようにしてみました。
そしてこれも、チョーカータイプでも、革ひもを通してみても、それぞれイメージが変わって楽しんでいただけるかと思います。
それにこの猫ちゃんであれば、男性でも着けていただけると思います。
自分のうちの猫のペンダントだとしたら、ちょっとこだわりがあって、オシャレですよね。
3 703sugarさんちのシュガーくん
同じ猫ちゃんでも、フレームを変えるとまた違ったイメージになります。
2つのタイプのペンダントを作ってみました。
まず猫ちゃんはこちら。
安心しきった猫がよくやるあおむけのポーズ。
猫あるあるの「へそ天」と言われるポーズです。
そのへそ天になているところを頭の側から撮っていて、またシュガーくんもこっちを見ている写真です。
おもしろいので、写真の向きをそのままにペンダントにしてみました。
まず、丸いフレームです。
優しい感じに仕上がりますので、それをより優しくするために、花も入れてみました。
前にご紹介した「金さん」も花でしたが、同じように花を使っても猫の個性で甘すぎずに、また違った感じになりました。
4 シュガーくん・デザイン違いの長方形
もう一つは、長方形です。
直線なので、少しシャープな感じです。
それを補うために、ハートを入れました。
最初は同じ猫ちゃんで2つ作るつもりはなかったのですが、この企画をインスタで見た方で、シュガーくんの飼い主ではない方が、シュガーくんが欲しいと言ってくださったのです。
デザインは発表していない段階でのお話だったので、出来上がりを見てから決めていただければとお伝えしました。
でも、ショップサイトでも私の作品を見ていただいていたようで、私の作ったものがよいと言ってくださいました。
作家冥利に尽きるお話でした。
そんな事情で同じ猫ちゃんで2つ作ったわけですが、イメージが同じよりは違う方がよいだろうと優しい丸い形と少しシャープに見える長方形で作りました。
シャープさにやさしさをプラスするためにハートを入れました。
ハートは好き嫌いがありますが、インスタでのやり取りや写真を見せていただいく中で、多分大丈夫かなと作りました。
ハートでも、ベタベタした可愛さではなく、すっきりと大人のかわいさが出たと思います。
このように、同じモチーフでもデザインで、いろいろイメージが変わることがわかっていただけたかと思います。
それから、このシュガーくんですが、顔の部分は毎回手を入れますので、みんな同じではなく、やはり微妙に変わってきます。
一度きりしか使えない石膏型で鋳造します。
ですから世界で一つのものになります。
同じ型で、量産する物との違いがわかっていただけたのではないかと思います。
5 tkdmy.asrさんちのあさちゃん
スフィンクスのように、手を前に出して座っている猫の定番のポーズです。
猫の姿のぜんたいぞうではなかったので、小ぶりのペンダントにしました。
こういう写真だと全体像が見えていないということで作りにくい気がしませんか?
でも、アクセサリーのデザインに限らないのですが、最初からきっちりできてしまっているとデザインしにくくなります。
不完全というと語弊がありますが、余白がある方が自由が利きます。
何にでもなりうる感じです。
小さな箱に入って覗いているとか、大きな木の横で休んでいるとかと考えるとわかりやすいかと思います。
出来上がりはこちらです。
長毛猫の特徴で、顔の下はモフモフしてあご髭みたいです。
そして、周りの丸いフレームは蜜蝋鋳造で仕上げました。
フレームと猫だけだと寂しいので、花を一輪添えました。
小さいタイプですので、洋服も選ばず、着けていただけます。
6 sho.tomo.shine.an.loveさんちのアンちゃん
アンちゃんのポーズは、これもまた猫あるあるのポーズ。
爪のお手入れ中で、まるで手をパクリとやっているような瞬間です。
よくあるポーズではあるのですが、写真に撮れるかというとタイミングが合わなかったりします。
周りの丸いラインは、蜜蝋鋳造です。
丸いだけのラインですが、蜜蝋で作るだけで味があります。
深味もあり、高級感がでます。
今回は、ペンダントに仕上げましたが、リングにしても素敵だと思います。
猫の大きさもちょうどいい感じに収まります。
そうなんです。
リングに限らず、アクセサリーと言えども使うものなので、使い勝手というものはとても大事な要素のひとつです。
ファッションショーや、展覧会のために、大きくてインパクトがあるものもあります。
人が身に着けて、ただ立っているのならばよいのですが、日常に使うには、使い勝手が悪すぎます。
着けていて気にならず、自然になじむけれど、デザインがオシャレなものがいいですね。
7 toraharu3さんちのトラ吉くんとハル吉くん
この応募写真を見たときに、まるで猫が会話しているようで、ほのぼのとして作りたいと思いました。
猫ってこんな姿するんですね、何だか人間味があります。
出来上がったのが、この猫のペンダントです。
こういうものを作ってるとき、自然と何か物語のようなものを自分の中で作っています。
「まっ、そんなこともあるさ。明日から、またがんばろうぜ。」
なんて言っていそうです。
この猫同士の関係性は・・・
などとどんどん話が膨らんでいきます。
作りながら、楽しい瞬間です。
8 ricorico_ricoさんの猫ちゃん、ベルちゃん
ベルちゃんは、ミヌエットという種類の猫です。
ミヌエットというとまだ知らない方も多いかもしれません。
ナポレオンという名前で呼ばれていた猫が、2015年より、ミヌエットという名前で呼ばれるようになった猫です。
ペルシャ系の猫とマンチカンの交配種で、日本ではなじみが浅い珍しい猫です。
ベルちゃん その1
Cat more Cat のモデルスタッフのマリモもシルバーも、何かにつかまって立つことはあるにはあるのですが、なかなか写真に撮れるチャンスがありません。
そんな風なので、ベルちゃんの立っている姿を作ろうと思いました。
それに、尻尾がモフモフで、バランスとしてもいいのです。
銀に限らず、金属で猫を作ると色では表現し辛いので、モフモフの尻尾は、猫に見えにくかったりします。
細長い尻尾の方が、イメージとして猫に見えやすいのですが、細いので強度の面で制限が出てきます。
細くて長い尻尾を体から放して作ると引っ掛かりが心配ですし、それがもとで折れることも考えられます。
そんな理由で、細長い尻尾の先は、必ずどこかに接地させます。
そうするとデザイン上に制限が出てくるんです。
その意味では、ベルちゃんの尻尾は、心配なく作れました。
ベルちゃんの周りは、蜜蝋鋳造という技法です。
緩やかなラインで、空間を表現するにはうってつけの技法です。
猫が立っている所でしたので、頭の上にはフレームを作らず、足元には貝で作ったバラを付けました。
9 ベルちゃん その2
こちらもベルちゃんです。
この角度で振り返る猫は作ったことがなかったので、選ばせていただきました。
これも蜜蝋鋳造です。
しずく型のフレームにしました。
花と銀の粒を付けて華やかに・・・
何となくでも物語を感じていただければ、と思います。
10 Chachacochanさんちのチャ―子さん
ハチワレ猫のチャ―子さん。
保護猫さんだそうで、色と茶色がきれいな色の猫ちゃんです。
横顔の猫も作りたくて、選びました。
猫の横顔好きなんですが、作るとなるとラインが結構難しいです。
あまりリアルにすると、猫っぽくなくなってしまいます。
こちらも蜜蝋鋳造で、三日月型を作り合わせました。
今回、石と合わせた数少ないものの一つです。
ちょっと寂しいので、ガーネットを付けました。
チャ―子さんの表情に癒されます。
11 Mariko52524さんの猫ちゃん ちーちゃんです。
アメリカンショートヘアです。
猫が寝ているところ、何とも平和でいい感じです。
手足も猫の特徴が出ていて、かわいいです。
実際は、かなり立体になるのですが、完全に立体にしてもアクセサリーとしては、厚みが出すぎてよくないので、特徴だけを捉えて立体にしました。
何か夢を見ているイメージで作りました。
蜜蝋鋳造の技法です。
これは、円の上の方に猫を配置しましたが、下に持ってきても、いろいろ展開ができそうです。
<h3+1 おまけ
nao_co5さんの猫ちゃん、スコティッシュフォールドの金さんの応用編です。
振り向いている金さんで、ピアスを作りました。
あの写真だと尻尾が横向きで、ピアスには不向きです。
ですので、少し変更して作りました。
nao_co5さんに見ていただいたら、そういうときもありますと写真まで見せていただきました。
ピアスなので、なるべく軽くなるようにと薄めに作りました。
イベント次回もまたやります
いろいろと作ってきましたが、今回はこれで最後です。
応募いただいた猫ちゃんどの子も色々物語があり、それぞれのご家庭でペットとして、一緒に暮らしている家族を癒していてくれることでしょう。
保護猫も多く、お互い幸せな時間を過ごしていらっしゃるのが、インスタの交流させていただく中でも伝わってきます。
そういう中で、何かのお役に立てたなら、素敵なことだと思います。
私も、猫を作るにあたり、自分だけではわからなかったポーズなど、今まで作ってこなかった形が作れました。
随分勉強にもなり、自分の猫の形も固まってきた感じがあります。
応募いただいたみなさん、見てくださったみなさん、ありがとうございました。
また、折を見てイベントを企画したいと思います。
その時はどうぞよろしくお願いいたします。