アクセサリー、本物のすすめ

アクセサリーと言っても、
いわゆるジュエリーに使われる金属のお話です。

前に、シルバー・金・
プラチナと言っても、100%ではない
というお話をしました。
つまり、純銀・純金・純プラチナではないということです。

それぞれの素材によって、
純のものに他の金属を足してアクセサリーを作っているということを書きました。

まだ、読んでいない方、どんな話だったっけ?という方のために、簡単におさらいしますね。

まず、一番値段の安いシルバーです。

市販で売られているアクセサリーは、
「925」「スターリングシルバー」
と言って、

シルバーが92.5%、残りの7.5%は、違う金属が入っています

ということです。
刻印も「925」または、「silver」ということが多いです。

「950」というものもあります。
これは、もうお分かりですね、95%のシルバーが含まれていますよ
ということです。

ちなみに、950、925のシルバーの残りの5%、7.5%、の金属は、銅のことが多いです。

950は、市販の物には少なく、
作家が作ったもので、
鋳造で作ったものではないもののことが多いです。
銀の板や線を加工するのに、加工しやすいということがあるからなんです。

市販の物は、量産している事の方が多いので、鋳造で同じものを作ります。
ですので、925は、鋳造するのに向いている、溶かしたときに地金が流れやすいということです。

鋳造についての説明は
こちらで

日本ではシルバーは、
999・950・925・900・800の種類があり、
800までシルバーと認められています。
よく純銀、つまり999/1000でないと
「偽物」という人がいますが、
これでそういうことではないとわかっていただけると思います。

純銀でアクセサリーを作ると柔らかくて、
強度的に問題が出るので、純銀では作らないのです。

つぎにゴールドです

ゴールドは、
K24 999 ・ K22 916
K18 750 ・ K14 585
K10 416 ・ K9 375
この6つの純度が金として流通しています。

3桁の数字は、純度を表しますので、
K14より下は、金の含有量が半分以下です。

今は、K10、K9ともに金として
流通していることも多いのですが、
金属アレルギーがあって、k18だと出ない
という方は、買うときに注意してくださいね。

日本製であれば、刻印してあると
思いますので、ちゃんと確認してから
買いましょう。

それと最近のゴールドフィルドの
アクセサリー。
安いのですが、理由があって安いので、
そこはちゃんと確認してから買ってください。

ゴールドフィルドというと
わかりにくいですが、
「金張り」のことです。
メッキが少し厚くなると金張りとなります。
全体重量の5%以上金を含んでいれば、
金張りです。

ただ、後々のことを考えるとお勧めできません。
K18やK14であれば、次の世代にもつないで行けます。

リフォームするにしても、そのまま加工できるからです。

金張りのものは、はがれることもありますし、リフォームしようというときには、
専門のところで精錬しないとできません。
精錬もある程度の量がないとやってもらえないか、できたとしても高いものについてしまします。

金も銀も限りある資源です。
そのままリフォームできる素材の方が、うんと地球にやさしいと思います。

そういったものは量産品で、
ひとつひとつ丁寧に作られたものではないと思います。

簡単なものは作れても、きちんとしたものを作るには、手間がかかりすぎて使わないからです。

ぜひアクセサリー選びには、そういったことも考えて選んでいただきたいなと思います。

おばあちゃんの形見のアクセサリーが、お孫さんにリフォームして受け継がれたとか、素敵じゃないですか?

このリングは、いろいろなアクセサリーについていた石を外し、その地金を使って作ったリングです。
こんな風に楽しみたいですね。

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